桜のような僕の恋人

桜のような僕の恋人は写真家を目指していた朝倉晴人と美容師をしている有明美咲の二人の切ないラブストーリーです。物語は朝倉晴人が有明美咲が務めている美容院に行くとこから始まります。晴人は自分の髪を切ってくれていた美咲に一目ぼれします。それから晴人は美咲のいる美容室に頻繁に通うことになります。ある日晴人は美咲を花火大会に誘おうと勇気を振り絞って美咲に話しかけるため髪のカットの最中に振り返ってしまいます。その瞬間に美咲の扱うハサミで耳たぶが切られてしまいます。耳たぶが切られた晴人は病院に行きそこに美咲が駆けつけて謝罪をします。そこで晴人は美咲をデートに誘います美咲は耳たぶを切った晴人にお詫びの気持ちを込めてデートを承諾します。美咲の感情はこの弱みに付け込んでデートに誘ってきたずるい男だと感じていて二人の第一印象はあまりよくありませんでした。ですが晴人の猛烈なアタックによりデートを重ね二人は付き合うことになりました。二人が交際し始めて少し月日がたったころ美咲はよく体調を崩すようになりました。病院に行き診断してもらうと、美咲は早老症と診断されてしまいました。早老症は人より老いる速度が何百倍にも早くなって寿命が短くなる難病で治療法がない病気でした。美咲は自分が老いていく姿を晴人に見られたくないという思いから、晴人に別れを告げます。ここからが私がすごく切なく感じて号泣してしまった残酷なラストが待っていて、人の時間に対する考え方や恋人との時間の大切さについて実感できる作品となっています。