僕のミッシー
最終更新:2022/10/20
まず、簡単なあらすじですが、理想の女性と運命的な出会いを果たした主人公のティムが、その女性と間違えて、最悪なブラインドデートを過ごした相手であるミッシーに連絡を取ってしまい、出張先のハワイで散々振り回されてしまうといったドタバタコメディです。また、出張先には社長や元婚約者、更には本来のメール相手である理想の女性のメリッサも現れ、さらなる混乱を招きます。 ミッシー役を演じる女優はローレン・ラプカス。オレンジイズニューブラックで、上司からのセクハラ被害を訴える新人看守スーザン・フィッシュ役や、ジュラシックワールドで、シニカルなオペレーターヴィヴィアン・オキアミ役を演じたキュートな個性派女優であると同時に、お笑い芸人でもあります。 このローレン・ラプカス演じるミッシーの奇行が今作品の最大の魅力です。ミッシーは双極性障害で、ハイになった時には手が付けられません。ティムの会社の社長に催眠術をかけて、ティムを社長の亡くなった祖母と錯覚させたり、バスタブやプールに沈んで闇の支配者ヘルスターに変身したり、崖から飛び降りたりと、常軌を逸した行動でティムや周りを困らせます。 こんな危ない女性であるミッシーから好意を持たれてしまったティムは、何とか自分から遠ざけようとして奮闘するのですが、なかなかうまくいかず、その内、底抜けの明るさを持つ彼女に惹かれてしまいます。最後には、理想の女性であると思われたメリッサを振って、ミッシーを選びます。現実の恋愛でも、案外そんなものかも知しれません。自分に合った理想的な女性よりも、自分に持っていないものを持っている女性と過ごした方が、毎日が予想外で楽しいのかもしれません。恋愛において、本当に大切なものは何か、そんなことに気付かされた作品でした。