バック・ビート
最終更新:2022/10/7
主人公はビートルズのメジャーデビュー前のメンバーとスチュワート・サトクリフ。ビートルズファンなら名前は知れているかもしれません。ビートルズになれなかった男スチュワート・サトクリフの生涯を主題にした映画で恋愛ものとしてストーリーが展開されます。この映画の面白みはスチュワート・サトクリフとドイツ人アストリッド・キルヒャーの恋愛とジョン・レノンとの友情を3人の関係に焦点を合わせているところです。日本でもよくある「バンドを取るか?女性を取るか?」のはざまでチュワート・サトクリフは揺れます。幼馴染のジョンは「スチュワート・サトクリフとアストリッド・キルヒャー」の結婚に最終的に同意します。親友が成功目前のビートルズと決別して画家を選んだ。このときのジョンの気持ちはどうだったんだろうか?運命はアストリッドとドイツで画家の世界に向うスチュワートに悲劇を与えた。それは死である。死因は「右脳室の出血による脳性麻痺」らしくビートルズの成功を知る前に21歳の若さで亡くなります。ジョンとアストリッドの再会は印象的なシーンです。成功したションと不幸なアストリッドがともにスチュワートの死を悼む。ドイツに残されたアストリッドと世界に羽ばたくビートルズの対比がこの映画のテーマでしょう。この時代を生きたアストリッド・キルヒャーとポール・マッカートニーは健在です。アストリッドが撮ったデビュー前のビートルズの写真が多く残されています。現在はビートルズを語るうえで貴重な資料となっています。