エイリアン4
最終更新:2022/10/6
「エイリアン」シリーズで『エイリアン4』の評価はだろうか?前作の『エイリアン3』のラストでリプリーが自決したことで「エイリアン」は完結したと思われていました。今作のリプリーはクローンで再生されたものという強引な設定です。この無理やり感のある設定でもシガニー・ウィーバーが主演だとエイリアンのシリーズだと納得させられます。それほど「エイリアン=シガニー・ウィーバー」ははまり役だと思います。登場するクローンの「リプリー8号」は過去のエイリアンとの死闘や強暴性を知らないことになります。これまではリプリーがエイリアンを殲滅するために死闘する話をシリーズ化していました。しかし、クローンで復活したリプリーは軍の実験宇宙船「オーリガ」がエイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することを阻止する内容です。またエイリアンを繁殖させて躾けると最強な軍事兵器になるという発想も如何なものか?エイリアンと人間のハイブリッド生物を繁殖させるために生きた人間を使う人道的なヤバイシーンが多く見られます。また「リプリー8号」が突然、本能的にエイリアンを「敵」と見なすぶっ飛んだ展開となります。結局シガニー・ウィーバーが主演だとエイリアンは敵でないと納得でいないからでしょう。ハイブリッド生物は「ニューボーン」と呼ばれて生みの母であるクイーンを殺害します。なぜハイブリッドが自分の母親を殺害するのか疑問があります。逆に同じ人間とエイリアンの遺伝子を併せ持つ「リプリー8号」を母親と思い込む「ニューボーン」は感情がある謎の設定です。「リプリー8号」を母親と思う「ニューボーン」が死んでいくシーンを観るともう『エイリアン5』はできないでしょう。