ゾンビ・サファリパーク
最終更新:2022/10/27
「ゾンビってあんな俊敏に走れたんだ…」と驚かされた作品です。この映画では、傷心中の主人公の女性がとある島に行くツアーに参加したところから始まります。この島ではゾンビが管理されており、ゾンビを撃ちぬいてストレスを発散するというゾンビシューティングが行われていました。始めはどの参加者も楽しそうに島でのゾンビシューティングを行っていましたが、ゾンビ映画において人間が無事でいられる確率など圧倒的に低く、案の定ツアー客にはスパイのような人物が紛れ込んでおり、島の機能システムが異常をきたします。ここからが冒頭の驚きにつながるのですが、解放されたゾンビの足の速い事といったらありません。男性も女性も某バラエティー番組のハンターのように人間めがけて島を駆け巡ります。犠牲になる参加者もはじめの方から容赦なく襲われていっていました。周りを海で囲まれた島で、こんな状況になってしまうのには絶望しか感じませんでした。この映画におけるゾンビはどこまでも主人公たちを追ってくるほど執念深く、運動神経が抜群でした。始めから終わりまで救いが無いように感じました。「終わりの始まりとはまさにこのことを言うんだろう」と思ったほどです。以前からゾンビが出て来る映画をよく見るのですが、最近のゾンビはうーうーと唸って、よたよたと人間の肉体を求め、さまよい歩くだけではなく多様化してきているので、これからの映画やドラマにはどんなゾンビが出てくるのだろうかと考えました。