女子ーズ
福田監督作品は基本的に好きなはずなのだが…今回は中盤あたりとかノリきれず残念 前半のシュールな怪人とのやり取り、司令官を演じる佐藤次朗の相変わらずなテンション、安田顕やムロツヨシなどお馴染みのメンバーの顔見せ、若手女優の(今から考えれば)豪華共演など見所や笑える部分はあるのだが、どうにもノリきれない。戦隊として集まれないところとか連絡取り合ってうまくやれや!とか司令官使えなさすぎ(それが笑いになってるとは言い切れないぐらいに)とか、真面目なレッドが真面目で頭が固いゆえに仕事も戦隊も上手くいかないみたい展開は取って付けたようで理不尽さも含め見てられない。もっとシュールで笑える場面を求めてるのにそれを見せられても…だし、それが成長とか絆の再構築に繋がるわけでも無く、つまらないなと…。 やるなら、女子ならではでの理由で集まらないでわちゃわちゃケンカしてドタドタしつつもいざとなったら集まっちゃうぐらいの終始笑いに撤するぐらいの作品で良かったのでは? 名前に色が入っているという理由だけで集められた五人の女子たち。彼女たちには戦隊として地球の平和を守る任務が課せられるがなかなか上手くいかない… 冒頭の一人集まらないみたいな展開。(理由はマツエク笑)こういうシュールな展開を手を変え品を変えでやって笑わせる展開を望んでいたわけで他のくだりとか…まあいいや 司令官に集められた五人の始まり。ここに関してはお馴染みの佐藤次朗劇場でまあ楽しい。テキトーでふざけた指示を出す人という「ヨシヒコの仏」感がファンとしては満足。 ただ、後々分かってくるが戦隊のプライベートに関して把握してたり、テキトーが過ぎる所が目立つなどムカつく場面も今回は多い印象。テキトーさとムカつきのバランスというかムカつくまでいかないラインのバランスが他の作品に比べるとラインを越してしまってる場面が多かった印象なのが正直。 その後に起こる人数集まんない展開やう○こを連呼させるのとかは笑えたので良し。 まあ、ここからがねぇ…一応後半のネタバレ注意かな? レッド担当を演じる桐谷美玲の話に集中していく。 OLとして働く彼女は、同期に告白されたり、大事なプレゼンに向けて右往左往したりと忙しく、そのプレゼンの際に怪人が現れて…結局プレゼンを選んでしまう。残りの4人で退けたもののボロボロで全員集まろうと言っていたレッドが仕事で休んだことに不協和音が… 休んだ事あるヤツらに文句言われるのもアレだけど、何より連絡取り合っておくとかしとけや!社会人やろ!的なツッコミが思い浮かんでしまう。 少なくとも戦隊の状態でも電話出来てるんだし、無断で行かないのはありえないだろ?とか思ったり… あと大東くんなんて、後半全く出ないし…(そしてレッドが浮かれてた描写も無いため、それが不協和音的に繋がる意味にはならないし…必要あった?) で、仕事に邁進するもののその真面目さというか真っ直ぐさ、頭の固さで仕事が上手くいかない…戦隊としての活動もしてこなかったが、他の皆が頑張っていたことを知り…みたいになるけどそこもさ、お互いさ、連絡とりあうとか家もさ分かってるなら話すれば良くない?5人じゃないと勝てないかもとかなら打開しようとか考えない?あと約二名仕事してる描写ないから集まるのにどういう苦労してるか分からないぜ?そして司令官、役に立たないにも程があるぜ?な感情になってしまったたので笑えなかった… レッドも決意して向かうも誰もいない!ので、怪人には待ってもらって(待ってる姿のシュールさは面白い)レッドは皆の元へ…歩道橋のシーンのシュールさは認めるが、説得する展開も納得いくものでも無く笑えるような笑えないような感じでなんか違うんだよねぇ… 20世紀少年とかなんだそれ?だし、演劇も恋人?でのひと悶着も無理やり連れ出しただけのようで…ギャグ展開としては良いかもだけど和解してないしさ、その後登場シーンやられても… 巨大ロボのシュールなデザインとかは良かったよ。 もう少しカラッと笑える場面をもっと盛り込んで悩んだりケンカしたりウダウダしながらも最終的には仲良く(多少仲良くなくても)穏便に敵を倒すくらいの話で良かったような…そんな気がする作品だった