ジオストーム
うん、普通に楽しめたんじゃないか? 全世界の天候を操作する人工衛星の暴走とそこに隠された真実…みたいな内容で世界の都市が破壊される様は豪快かつ見応えもあるし、ハラハラさせる感じもある。(相変わらず東京の描写に妙な処はあるけど笑) 主人公兄弟の関係性とか娘の存在とか、出たけど特に使い道の無かった若手クルーの話とか、真実の部分へのツッコミ処はまあ色々あるがその辺を含めて(ツッコミをいれながら)楽しみましょう。 まあ正直な処、天候を操作するという事に対する報いというか技術が発展したことへの警鐘とかそんな力を所有しているがゆえの権力の暴走的な描写があるかと思いきや…みたいな部分は思いつつもね、まあ悪は滅び正義は勝ったというハッピーエンドなのでいいんじゃない? シークレットサービスの彼女、優秀すぎじゃね?笑 あと吹替で見たけどやっぱり違和感… 各地で起こる異常気象に対し、世界各国が技術を集め、衛星により天候を管理したことで平和になった近未来。ある地域で起こった異常現象をきっかけに衛星が原因と考えられる異変が各地に起こる…衛星開発者のジェイクとマックスの兄弟は原因究明に動き出すが… 冒頭、ジェイクの娘のナレーションという形で設定を説明してくれる親切設計 ジェイクの一筋縄ではいかない性格やマックスの苦労、恋人の紹介など人物紹介もそこそこに、異常現象発生までサクサク進みます。 怪しい動きをしていた男が死んだり、地上からのアクセスが出来なくなったりと不穏なパーツが出揃い、誰かが企んでいることが分かると、ジェイクはマックスに通信の際、幼少期の暗号じみたやり取りでそれを伝える。 ここで兄弟だからこそな部分が出てくるのだが、ここ以外での兄弟要素はうーん…兄弟が気まずい関係である部分が感動を呼ぶこともないし、正直"この事態でまだ険悪な雰囲気でいるんじゃないよ"と感じてしまったり… あと衛星にいた若手メンバーに関してはあくまでも犯人候補程度にしか扱われないのも少々残念。ジェイクの存在に隠れつつも彼の頼もしさに触れ、彼のピンチを救うみたいな展開もあっても良かったのでは?(ロボットアームの暴走や宇宙空間でのピンチの場面とかさ) ここからはネタバレになるが、衛星に居た側の犯人に関しては金という短絡的すぎる理由に少々ガッカリ。ある程度都市を残しても貨幣価値がちゃんと機能するか曖昧なのにあんなことしちゃう?死に方も残念。 そしての真犯人。いっそのことこのまま大統領が犯人で良かったのでは?大統領殺して自分が大統領になるし、世界を壊して自分の権力がより働くようにしたいのか?アメリカ至上主義的な?なんか頭悪いわぁ… とまぁ、なんかツッコミ処はあるんだけど、台湾のド派手な破壊シーンや予告編で扱われた都市破壊シーンは見応え満載だし、シークレットサービスの彼女とマックス、大統領を乗せたカーチェイスと婚約のくだりの会話劇も楽しかった笑。 また、ジェイクの自己犠牲的なヒーローを見せる部分にサラリと力を貸してくれる女性や地上で協力してくれる理系女子など魅力的なキャラも多くおり、余計な事を考えず楽しめたのは事実。 シンプルに兄弟が宇宙と地上、離れた場所でお互いに協力しながら未曾有の危機を脱する為に奮闘する物語として充分に満足する作品でございましょう