ボヘミアン・ラプソディ
最終更新:2022/9/22
伝説のロックバンドQUEENの華々しい活躍とその裏のドラマを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』を紹介します。フレディ・マーキュリーを演じるのはラミ・マレックでこの作品で知名度を上げました。話題になったのはフレディのパフォーマンスを完全コピーしたライブエイドのステージングや熱演を繰り広げるラストのクライマックスシーンは圧巻です。ラミ・マレックはこの作品でアカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。しかし、劇中の楽曲は主にフレディ自身の歌声を使用しているところがあります。これは個性的なフレディの歌唱をラミ・マレックが再現することは不可能だからです。この点を除けばラミ・マレックの熱演ぶりは当然アカデミー賞の受賞は納得できます。また音楽総指揮はQUEENのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが担当しています。フレディ・マーキュリーを最もよく知る元メンバーの彼らが参加することで彼の実像がリアルな部分まで再現されています。ストーリーはQUEENの結成から成功へそして活動停止まで今まで知られていなかった部分が多く描かれています。QUEENの成功から豪遊や驕りの中でエイズに罹患するフレディをラミ・マレックの好演が印象深い作品です。時代背景として難病エイズに怯えるロックスターのフレディが己の末路を悟ることでQUEEN再結成へと向います。フレディがQUEENのメンバーにエイズをカミングアウトするシーンは秀逸です。QUEENの各メンバーの団結と覚悟に満ちたライブエイドへ急遽出場が決まります。QUEEN最後の伝説のステージがライブエイドです。エンドロールでフレディ・マーキュリーの生涯が紹介されてクールダウンしていきます。