キャッツ
うーん、何も無かったというか…なんか響くものも無く終わったかなぁ… 味の正体が分からないガムを噛み始めたら、確かに味はするから良いんだけど結局何の味か分からないまま噛み終わってしまったような…そんな気分だ(分かりづらいわ笑) 別段悪いと言うわけでも無いが良いと言うわけでもない感じ ミュージカルは未視聴で、前評判が悪いのも知っていたし、"ストーリーが無いようなもの"なんて話を聞いていたおかげがある程度すんなり受け入れられたのかなと。 話題になっている"猫人間"のビジュアルに関しては最初は気持ち悪さを感じたし、Gの描写も不快感を覚えたが次第に慣れてきたのか見れるようになってはきた。だが…と思う部分が後に出てくる。 後半の車掌猫?のタップや手品師猫の活躍、ジェニファーハドソンの"あの曲"など歌やパフォーマンスは素晴らしい部分があったし、イアンマッケランなどは流石の貫禄。 ただ、やはりミュージカル、舞台向きな作品なのかなと。歌やパフォーマンスにかける演者の熱量が伝わらなかったかなと。それに関しては"猫人間"のビジュアルも少し邪魔してしまったかもしれないなと。猫のビジュアルでの息づかいや動きの部分に違和感と言うか心地の悪さを覚えてしまった部分が少なからずあったのでそこが役者の頑張りが伝わらない要因になったかもなぁ(下手すればメイキング映像とかの方が伝わってくるかも?) 歌やパフォーマンス、美術面など悪くない部分はあったのだが、やはり映画化する意味というか映画化したことで広がることは無く、舞台向きな作品であることを再認識した作品。 ミュージカルが見たくなったから、ある意味成功?笑 猫のヴィクトリアが捨てられ迷い混んだのは個性豊かな猫たち、今宵は新しい人生を生きる一匹の猫が選ばれる特別な夜で… 続きは後々書きます(レイトショー終わりの感想は以上) オープニング、ここは人間を映さない方が良かったような気がします。 徹底的に猫の世界だけにした方が良かったのに…人間が映ることによって"猫人間"の不気味さが少し増えてしまったのかなと… "ジェリクルキャッツ"が歌い踊るオープニング、ここまではまだ猫人間のビジュアルに慣れてないのでクネクネとした動きに気持ち悪さを覚えるし(困惑しているヴィクトリアの心情を示すように)グラグラとして切り替わりの激しいカメラワークも居心地が悪い。 出てくる個性的な猫たちが繰り広げるパフォーマンス自体は歌声も含めクセの強さや各キャラクターの表現も演技も悪くはない。 ただ、やはりネズミやGの小さい奴らが出てくるくだりが少々気持ち悪い 特に大量のGが踊りさらにそれを猫が食べ…もう、しかめっ面で画面を見てしまう。 猫人間のビジュアルに関しては次第に慣れてくるし、毛並みの艶なんかもCG技術としてスゴいとは思うのだがやはり違和感というか"不気味の谷"のような変な感覚を覚える。 ひとつ一つのパフォーマンス、特に集団が動く場面や主となる1人のパフォーマンスに関してはじっくり、それこそ固定で見せてくれる方が作品として歌って踊る作品としては役者たちの熱量含めて届けることが出来たのかなと。ヴィクトリアの表情を見せるためなのか見たいなと思うパフォーマンスが見れないと感じる人もいたのでは? "泥棒猫"二人組やイアンマッケラン演じる"ボス"、前述の"車掌猫"などクセのあるキャラクターたちも魅力的ではあるものの、強いインパクトを残すこと無くパフォーマンスを披露しては主の物語からは消えてしまい…になるのは勿体ないかな。 広げるなら一人ひとりのパフォーマンスをじっくり見せるなり、そこに映画ならではの効果を使ってさらに魅力的に見せるとかがあれば映画化する余地がここにあったのか!なんてことになったのかも知れない ジェニファーハドソンが歌う"メモリー"予告でも使われており流石の歌声だったが彼女の再登場やそこに至るヴィクトリアの機微など伝わる部分が少なく、(事前にわかっていたとはいえ)ドラマ性も無いまま彼女が"選ばれた一匹"になったような感じを受けてしまう。 最後の観客への語りかけも良く分からんかった… ミュージカル版を見ていないし、そもそもミュージカルに馴染みがない自分には合わなかった作品だなと。 そして、このミュージカルを舞台で生で人間がパフォーマンスする様を見る機会があればまた改めてこの映画を見てみるのも良いかもしれない…そんな映画だった。 少なくとも今現在の感想としては…分かんなかったということ、そしてやはりミュージカルを生の舞台向きな作品なんじゃないか?と思ったことぐらいだったなぁ…