女神の見えざる手の最後のセリフ「最低5年」の意味は?
最終更新:2022/8/31
女神の見えざる手でエリザベスは刑務所に入れられる。面会の最後のシーンで倫理違反を犯して公聴会を煽るというバックアッププランがあることをなぜチームに伝えなかったのかと質問をする。これに対しエリザベスは「最低5年」という返答をする。最低5年というのは偽証罪の刑期を指していて、裁判で虚偽の発言をすると課される刑罰を指している。彼女が作戦をチームにばらさなかったのはチームのメンバーが彼女を庇うために虚偽の発言をする可能性を潰すためだと考えられている。
ロビイストと言うと日本では聞きなれないが簡単に言えば政治家や企業の間に入って世論や政治の動きを変える職業だ。 Google や Facebook などにロビイストがいることは知られている。米国では企業がロビイストを雇って自分たちに都合のいい法案を通すというのはかなり一般的に行われている。この映画は敏腕ロビイストの苦悩を上手く描いている。ロビイストの映画は他に見当たらないためこの映画を見ることでロビイストの何たるかが日本人にもわかると思う。銃規制というアメリカにありがちな問題を扱う一方でロビイストのような激務がどのような苦悩と人間関係の中で行われているかということが精緻なストーリーラインと円熟した演技によって描き出されている。