スケアリーストーリーズ~怖い本~
最終更新:2022/10/26
何気なく拾った本が、ページをめくると勝手に意図しない話を書き出し、本に主人公と名指しされた人物は、現実の世界で本に書かれた内容と同じ運命をたどることになったらと思うと、知らないものには安易に近づかないようにしようと決心しました。この映画では、主人公の女の子がハロウィーンの日に立ち寄った古い洋館で手にした一冊の本から始まります。何も書かれていないはずのページに、赤いインクで勝手に文字がすらすらとかき上げられていき、物語が書かれると同時に現実の世界でも同じことが起こるのです。最初は、主人公グループをいじめていた一人の男の子が本に「主人公」として指名されました。彼は本がかき上げる物語と同じ運命をたどり、失踪してしまいました。主人公たちは、この本の抱える過去を探り始めます。この本は一体だれが所有していたのか、どうしてこんなことをするのか、地道に調べ上げていきます。その結果、とある一家の女性にたどり着くのですが、それが分かるまでの、主人公たちが焦燥していく姿や、その間にもかき上げられる物語の恐怖は最後までこの映画を観られるか自信がなくなったほどでした。仲間が一人、また一人と本の犠牲者になっていく中、主人公は本を拾った屋敷に戻り、今もなおその屋敷にとらわれている本の持ち主であった女性の霊に思いのたけをぶつけるのですが、霊が見せた所有者の過去は重く暗く、精神的にダメージがくるものでした。映画の最初から最後まで容赦がなく、残酷なストーリー展開を今まで見たことが無かったのですが、題名のとおり恐怖を感じられたいい作品だったと思います。