エイリアン3
最終更新:2022/10/25
「エイリアン3」はシリーズの中で評価は低いです。引き続きシガニー・ウィーバーが本作でリプリー役を坊主姿で熱演しています。しかし、本作がジェームズ・キャメロン監督からデビッド・フィンチャー監督に替わったことも要因だと思います。「エイリアン2」の続編らしくLV-426から脱出ポッドでプリーたちは救命艇で惑星フィオリーナ161へ不時着します。その惑星は男だけの極悪犯罪者たちの監獄星で過酷な環境の労働矯正施設という設定です。脱出時に生き残りであったニュートとエイリアンとの戦いで負傷した兵士ヒックスは着陸時には死亡していたという強引な続編的な始まり方です。「エイリアン2」の恐怖を経験したニュートを生かしていれば面白い作品になったと思いました。再びリプリー(シガニー・ウィーバー)が生き残りをかけてエイリアンと死闘するいつものストーリーが展開します。脱出ポッドに隠れていたゼノモーフがトリガーとなって惑星フィオリーナ161内で大暴れすることは織り込み済みです。ただ、犬型エイリアンの登場で意表を突くのですがこれが裏目に出た感じがします。これには多くの視聴者たちも違和感があったと思います。また、大勢の登場人物のキャラが弱く1,2が偉大すぎて本作では一人ひとり殺されていくことに恐怖を感じませんでした。最後の取って付けたようなビショップの登場は白々しい脚本と言えるでしょう。シガニー・ウィーバーが溶鉱炉に落ちるシーンは自己犠牲というテーマのラストを描きたかったのか?それともエイリアンシリーズの締めくくりとしたかったのか?結果的に「エイリアン4」が公開されたためエイリアンシリーズのイメージが悪くなっていった気がします。