レミニセンス
最終更新:2022/10/16
悪くはないけど、なんか違うかな~って気がした映画 記憶潜入のプロであるニックが出会った謎の女性メイ。彼女の行方を探るニックの行く先とは…という感じでニックはメイに翻弄されていくお話で、肝心の記憶への潜入もあまり活躍することなく終わった印象 というより、仮にも記憶潜入を生業としているのなら少しは彼女への警戒とかあっても良かったし、ロックの解除方法はもうちょっと気を遣えよ…と思ってしまった(愛した人に夢中になってしまう気持ちは分かるが) 退役軍人ということもあり、戦闘力は0ではないが、彼女に執着するあまりヤラれている感じで情けなく見える(相棒のワッツが頼れてカッコいい) 終盤にはそれを取り戻すように、真相と切ない記憶が明らかになってくるが、そもそもニックがヤラれてなければ最悪は回避出来たのに…というのを切なく思うか、ズッコケと思うかで評価が割れるだろうな と、不満点を並べてみたが、普通にみる分には、ファムファタールを巡るSFサスペンスとして楽しむことは出来た。ただ、前半でのニックのメイへの執着っぷり、周りの声も聴かずに記憶に依存する姿(しかもそのせいでメイの助けになれていないオチつき)がノイズとなり彼への共感は薄れてしまうし、彼のたどり着いた先、メイとの幸せな記憶の中で生き続けるという選択もどこか虚しく、「過去に生きることも選択のうち」というラストのメッセージ?とも違う気がする。