パラサイト(1998年)
最終更新:2022/10/25
いつも会っているあの人が、隣のクラスのあの子が、学校の先生がもしかしたら地球人ではないかもしれない…小学生のころ、そんなことをよく考えていました。宇宙にはたくさんの星が存在し、土地や星を取り巻く気体、重力などから何かしらの生命体が存在しても何ら不思議はないとされています。今回の映画では、水分を体内に取り込むことによって成長、人間を襲い依り代にしてその数を増やす宇宙人が侵略してきたことになっていました。宇宙人に依り代にされ、やたらと水を求め、飲むようになった先生や大雨の中、これまた水分を求めてグラウンドで仁王立ちするラグビー部コーチなど、依り代にされている人間の奇行にゾッとしたと同時にシュールさに笑ってしまいました。この宇宙人が依り代にできる人間には条件があり、体内の水分含有率が高い事が求められます。つまり、若い人ほど依り代にしやすく、コーヒーや薬物など、利尿作用が高い成分を嫌います。主人公たちは、学校中の生徒が未知の宇宙人に侵略されたことを悟り、この騒動の犯人、大元の宇宙人をあぶりだそうと試みます。皆が寄生されているのは子機のようなもので、大元の宇宙人を倒さなければ元の世界に戻らないというのです。周りの人間だけでなく、仲間同士でも疑心暗鬼になり、心理戦になっていくのは見ごたえがありました。誰も信じられない状況で、学校でもあまり目立つ存在ではなかった主人公たちが勇敢に未知の生命体に向かっていく姿は勇気を与えてくれました。