アンタッチャブル
最終更新:2022/11/5
「アンタッチャブル」はロバート・デ・ニーロがアル・カポネの役作りのために太ったことが話題となりました。「アンタッチャブル」は昔のテレビドラマ(モノクロ)で観たことがありました。実話では財務省が任命したのは11人の捜査官で個性的な技能を持ったメンバー構成です。密造酒工場を破壊しながらカポネファミリーに近づき情報を集めて起訴するストーリです。1987年版「アンタッチャブル」はエリオット・ネスが3人の捜査官しか選出していないので「ネス捜査部隊VSカポネファミリー」の対決が薄い作品だと思いました。当時、エリオット・ネス(ケビン・コスナー)とアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の演技ははまり役として話題になりました。ジム・マローン(ショーン・コネリー)は大物俳優なので起用している感がありました。ジム・マローンの活躍は史実と異なり違和感がある部分です。ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)の活躍も同様です。本来はエリオット・ネスとアル・カポネの知恵比べが見どころですが裁判のシーンが強調されすぎいます。密造酒摘発や脱税摘発が大義名分で結成されたネス捜査部隊の活躍がイマイチです。密造酒工場を次々と探し出して破壊することでアル・カポネにダメージを与える脚本は必要だったと思います。密造酒密輸の現場を押えるシーンはカポネの犯罪を軽い扱いにしてしまっている感じです。フランク・ニッティ(ビリー・ドラゴ)の活躍シーンは多くて良いのですが「シカゴ・ギャング」らしさを感じません。史実に近い「アンタッチャブル」と見比べると豪華俳優陣でも「シカゴ・ギャング」の恐怖が伝わらない映画と思っています。